バラエティー番組の演出をめぐって、AKB48の板野友美さん(21)がお笑い芸人のキンタロー。さん(31)を「嫌いなのか?」「仲が悪いのか?」といった憶測がインターネット上で出回り、両者が弁解する、という騒ぎがあった。
これに対しナインティナインの岡村隆史さん(42)が「そういうネタやないか!」と怒りの声を上げ、またも賛否両論巻き起こっている。
板野について「勘いい」「優秀やわこの子」
岡村さんの発言があったのは、2013年4月26日放送のラジオ番組「ナインティナインのオールナイトニッポン」(ニッポン放送系)だ。
板野さんとキンタロー。さんは13年4月20日放送のバラエティー番組「めちゃ×2イケてるッ!」(フジテレビ系)で共演したが、キンタロー。さんが十八番の前田敦子さんのモノマネを披露するたび、板野さんが不機嫌になり、仏頂面が映し出される、という演出になっていた。
これを見た視聴者が板野さんのツイッターアカウントあてに「こわかった」「キンタロー。嫌いなんですか?」「不愉快」などのコメントが寄せられ、板野さんは「本当は嫌いじゃないですよ とってもいい人です。面白かったです。笑」とツイートしていた。キンタロー。さんも、ツイッターで「ともちんとのからみは、ともちんさんに助けていただいたのですよ~。楽屋裏では仲良く話してました」と裏話を明かす、という事態になっていた。
岡村さんはこの騒動に対し、放送開始直後から「ボケですやんか!」と噛み付いた。
岡村さんによると、前提として板野さんはヤンキー風キャラで行くという「演出」があった。本番中、キンタロー。さんが踊った時に岡村さんがブスッとした顔の板野さんと目が合い、それが面白かったのでキンタロー。さんが踊るたびに板野さんを見ていたら、だんだん「こういう顔した方がいいんだな」とわかってきて、わざとそうしていた。「勘のいい、この子わかってんねんな自分の(キャラ)、っていう感じがしたのよ」「優秀やわこの子って」と岡村さんは感激すらしたようだ。
「ネタと分かってても不快」「本当に意地悪く見えた」の声も
しかしネタとしてやったことが板野さんへの疑問、批判につながってしまい、岡村さんも相方の矢部浩之さん(41)も「こっちが申し訳ないなあ」と板野さんを気遣った。そして、ネタと思わなかった視聴者に対しては、
「ああいうことができなかったら、バラエティー番組に呼ばれなくなるんですよ今度。あれができない人たちは、テレビから消えていくんですよ。仕事がなくなっていくんですよ。そういうのをわかっていただけたらありがたいなって思います。これからもめちゃイケはああいうことやります。なので、いちいち嫌いなんですかとか、仲悪いんですかとか、どういうことなんですかって言うのはやめて下さい」
と呼びかけ、「もうこれからバラエティー番組って全部、コントやってますって出さなアカンかもわからへんなー。コント中ですって」と嘆いていた。
インターネット上では、岡村さんの発言を受けて「冗談が通じない奴多すぎ なんでも真剣に見りゃいいってもんじゃないのに」「カメラのアングルが板野友美に向いてた時点で笑いの演出だってわかるのになぁ」「教室にキンタローが入ってきた時のともちんはすごい笑顔だったからなあ 叩いてる奴はその辺見ないふりしてるよね」など、板野さんを批判した人への批判が書き込まれている。
一方、「ネタだと分かっていてもあの場面は不快なる人間だっていると思う ともちんの悪い印象をファン以外の人間に与えてしまった」「番組中にフォローできずに、板野さんを悪者のまま終わらせてしまった岡村さんの責任なんだけどな」「『おお、さすが板野友美は巧いな。これ、現場の指示っていうよりも、素で対応したふうだね。AKBって意外とバラエティ力あるんだ』なんて、ふつうの、子どもからお年寄りまで、団欒しながらテレビみてるような人は、考えるんだろうか」と、番組の演出のまずさを指摘する声もある。