AKB48ファンとして知られる漫画家・小林よしのりさん(59)が、河西智美さんの「運営会社の社長宅に泊まった」という報道に対し、ブログで怒りをあらわにしている。
小林さんは基本的に、AKBのメンバーのスキャンダルに対しては「叱咤激励」のようなコメントを出すことが多く、憤りを見せるのは珍しい。どうやら小林さんの怒りには、ワケがあるようで…。
「河西のイメージ通りで、がっかりだ」「わしが純情すぎた!」
河西さんがAKBの運営管理会社であるAKSの社長・窪田康志氏宅に泊まったと報じたのは、2013年4月24日発売の週刊文春だ。小林さんは発売日のうちに、「AKB48 河西智美のスキャンダルについて」というブログ記事を更新した。
「あまりにも河西のイメージ通りで、がっかりだ」と少々失礼な書き出しで、「根は真面目なんだろうと思っていた。わしが純情すぎた!」と、悔しさと怒りをにじませている。
「やっぱり『恋愛禁止』の不文律は絶対必要である!これが崩壊したら、『運営の喜び組』とか、『枕営業』とか、AKB48全体のイメージを貶める風評が拡がってしまう。そんなことになったら、他のストイックな少女たちが風評被害で軽蔑されてしまう。それがわしは心配でならない」
「権力と金で身体を売る女と思われると、軽蔑されて、仕事を失うぞ!」
などと、かなり厳しい口調で糾弾している。
小林さんがここまで言うのには理由がある。4月25日発売の自著「開戦前夜 ゴーマニズム宣言RISING」で、以前問題となった河西さんの「男児手ブラ写真」について擁護、自身の主張を書き連ねているのだ。ブログでも「あれだけのページを描くには、相当な日数がかかる。世間の不当な誤解は解いてやらねばと頑張ったのだ」と書いている。
「恋愛禁止は残酷かも」とブログに書いたことも
「開戦前夜~」の河西さんについての部分を確認してみると、36ページにわたって、「あれは児童ポルノなどではない、児童ポルノと指摘している人はあの写真を観て性欲を刺激されたのか?」「アンチAKBがバッシングしているだけだ」「欧米の性意識の影響を受けすぎ。グローバリズムに無条件に飲み込まれてはならない!」と熱い持論を展開している。こんな力作を上梓するタイミングでスキャンダル報道を目にしてしまっては、大きく落胆するのも仕方ないかもしれない。
ちなみに、小林さんは過去のAKBメンバーのスキャンダルの際は、
「これは恋愛スキャンダルではない!ペナルティはいらないが、公式に謝罪だけはした方がいいとわしは思う」(13年2月、柏木由紀さんの「深夜合コン」報道)
「誰もが思いもしなかった行動を峯岸みなみはとった。凄い恐るべき女だ」「週刊文春よ、大いなる物語の始動に一役買ってくれてありがとう」(13年1月、峯岸みなみさんの「お泊まり愛」報道で丸刈りにした騒動)
「敦子、恋愛するなら『マジ』でやれよーーーーーーーっ!」(12年9月、卒業したての前田敦子さんの「合コン&お姫様抱っこ」報道)
など、「叱咤激励」と取れるブログを更新していた。また、峯岸さんの報道の時には「これ以上恋愛禁止ルールを守らせるのも残酷かもしれない」とも書いていたが、河西さんのスキャンダルによって再び「原理主義者」に戻ったようだ。