プロ野球・巨人の澤村拓一投手(25)がスピード離婚した背景に、不倫やDVがあったと文春や新潮が報じたことに、巨人側が事実無根だと抗議している。文春・新潮は、記事の誤りを認めておらず、譲らない構えだ。
澤村拓一投手の離婚は、スポーツ紙が2013年4月13日に報じて発覚した。澤村投手はこの日、妻で元日本テレビアナウンサーの森麻季さん(32)とともに離婚を認めたが、理由については、報道でも明らかにされなかった。
妻の森麻季さんも不倫をしていた??
このため、ネット上では様々な憶測が流れた。その後、18日発売の週刊文春と週刊新潮がその背景を伝える記事を書き、波紋が広がった。
文春では、澤村投手が結婚して半年後の12年夏から秋にかけて、すでに不倫をしていたと指摘した。球団関係者の話として、巨人の先輩と合コンしたり、当時19歳の女子短大生とホテルに泊まったりしたとまで書いた。澤村投手が2軍落ちするなど不調になったのも、このころからだと指摘した。
さらに、森さんが元同僚アナと不倫関係になり、澤村投手ともめていたことも書いている。
一方、新潮は、澤村投手が森さんにDVを働いていたかに受け取れるような記事を書いた。澤村投手が夜のお付き合いをすることなどを巡って、森さんと夫婦げんかをしていたとし、12年秋には、森さんの顔に青あざができるまでになったとした。この行為は、森さんが離婚を切り出すきっかけになったという。
これに対し、両誌の報道を事前に知った澤村投手は17日、ツイッターで反論に出た。「直接取材することもないのに、ない事ばかりを並べて記事にしてる人は可哀想だね。いい加減なのにも限度がある!」と怒りを露わにしたのだ。
文春・新潮は、記事の誤りを認めず
このツイートを受けてか、読売巨人軍も2013年4月23日、文春と新潮に22日付で抗議書を送付したと報道発表した。そこでは、両誌とも虚偽の事実を元に澤村投手らの名誉を傷つける悪質な報道をしたとして、訂正と謝罪を求めている。
記事のどこが虚偽かについて、巨人軍の広報部は、取材にこう説明する。
「ほぼすべてと言いたいところで、澤村が女子短大生と不倫したことは一切ありません。妻の森麻季さんに青あざができるようなDV行為もなかった、ということです」
ただ、森さんの不倫など離婚理由になることについては、「選手のプライバシーに当たりますので、こちらからコメントすることではないと考えています」としている。
巨人側が抗議書を送ったことについて、週刊文春の編集部では、「記事に書いてあることがすべてです」と取材にコメントした。また、週刊新潮の編集部では、「記事は十分な取材に基づいており、内容には自信を持っています」と同様なコメントをしている。