親日派として知られる世界的ロックバンドの「Muse(ミューズ)」がプロモーションビデオ(PV)に旭日旗を登場させたところ、「ナチスの旗と同じだ」などと非難され、謝罪することになり、別の映像に差し替えた。
旭日旗を巡っては、韓国を中心に反発の動きが出ていて、使用に謝罪を求めるといった例が多発している。
英紙も「ミューズがうっかり旭日旗を出すミス」と報道
問題となったミューズのPVは「Panic Station」で、冒頭部分に旭日旗が登場する。親日家のミューズはこのPV全編を2013年1月に来日公演した際に撮影した。プロデュース、編集まで、全てをミューズが監修した初のPVだった。
韓国の有力紙「中央日報」は13年4月23日付けの日本語電子版で、「韓国をはじめとする世界ネチズンの間で非難が沸き起こった」と報じた。日本軍国主義を象徴する旭日旗を登場させたからで、論議が激しくなるとミューズ側は22日にツイッターで、「我々は旭日旗が何を意味するのか全く知らなかった」「ミスを犯したことについて謝る」と説明し該当の映像を削除、23日に旭日旗が削除された新しいPVを公開した、と書いている。
イギリスのタブロイド紙大手の「metro(メトロ)も22日付けの電子版で、「ミューズがうっかり旭日旗を出すミスを犯した」などと大きな見出しを掲げた。旭日旗は第二次世界大戦の終わりまで旧日本軍旗として使用され、今でも日本の自衛隊が採用している。ただ、一部の人が、日本の軍国主義の象徴だと考えていて攻撃の対象にされることがある、と説明している。
旭日旗を巡っては12年8月に開催されたロンドンオリンピックで、体操の日本代表ユニフォームが旭日旗を連想させるとして、韓国のオリンピック委員会(KOC)が文句を付けて以降、批判が激しくなった。海外では、13年3月にUFC世界ウェルター級王者のカナダの総合挌闘家が旭日旗の付いた空手の道着を着て出場していると非難され、謝罪することになった。また、韓国のメディアは13年3月30日に、イギリスに就学している韓国の女子学生が、コンビニで旭日旗がデザインされた寿司弁当をコンビニで発見し、寿司弁当製造会社にメールで抗議を行うなどして製造を中止させた、というニュースを流した。
気がついたときは手遅れなのが日本のパターン?
今回騒動になったミューズのPVに関してネットでは、世界的バンドが謝罪し、映像を差し替えたことは重い話だと捕らえている人が多い。
「バカやってるwwwwって無視してると、いつの間にか海外で既成事実積み上げて、気がついたときは手遅れなのがいつものパターン」
「そろそろ反論しないとダメだってこれ。旭日旗をハーケンクロイツに擬しようとする韓国の行為は、歴史を歪曲し戦後の日本の取り組みを無にする行為だっつってさぁ」
「日本の野球?サッカー?の観戦でも禁止になったんだろ? もう国内ですら負けてるじゃん。どーすんの」
などといった意見が出ている。