中国側が日本側に抗議と主張
中国大使館のウェブサイトには、外務省の河相周夫事務次官が程永華駐日大使を呼んで抗議したことに対する見解が掲載されている。その中でも、
「程大使は日本の右翼の船と海上保安庁の巡視船が中国領海に不法に進入し、中国の主権を侵害したことに強く抗議し、日本側のすべての船が直ちに関係海域から離れることを要求した」
と、逆に中国側が日本側に抗議したことが明かされている。
菅義偉官房長官は4月24日午後の会見で、
「(日中)両国の防衛当局間で冷静な対話を進めて、防衛交流を安定的に継続・推進することが両国の信頼関係の強化と防衛政策等の透明性の向上(につながる)。そういった観点から(対話が)必要だと考えている。日中間の防衛当局の交流を実施すべく、中国側と調整をしている」
と述べ、防衛当局の局長級協議が近く開催されるとの見通しを示した。偶発的な衝突など不測の事態を避けることが目的だが、中国側の攻勢に、落としどころはまったく見えていないのが現状だ。