12年4~6月には穀倉地帯で大規模飢饉
北朝鮮国内の様子を北朝鮮に住む協力者を通じて報じているアジアプレスによると、12年の飢饉のピークは4~6月で、1万人以上が死亡した模様だ。台風や大雨といった天候不順に加え、都市部に送るためにコメを強制的に農民から取り上げてしまうため、穀倉地帯でも食糧不足に陥ったとされる。
13年に入ってからも劣悪な食糧事情が伝えられている。韓国の朝鮮日報が13年3月22日に伝えたところによると、3月初め北朝鮮の武装兵12人が集団で中国に脱出した。同紙では、悪化した食糧事情が背景にあると伝えている。
北朝鮮では例年、4月からトウモロコシの収穫が始まる9月にかけて特に食糧事情が悪化するとされており、今回のホン大使の要請は、13年も夏を乗り切るのが難しいことを視野に入れている可能性がある。