東大は学生に「タフさ、多様性、主体性」求める
さらに、村山氏はこう指摘する。
「この春の入試もそうですが、東大の前期入試の個別学力検査(二次試験)は『難問・奇問ばかりで、塾や予備校で特殊な解法の訓練などの対策をしなければいけない』と思われがちですが、実は日々の学校の授業や、教科書の内容を本質的に理解し、深く考えていれば解けるような問題、構成になっています」
また、勉強の具体的な進め方などについても、
「保護者に相談するよりは学校の先生などに相談したほうがいいのではないでしょうか」
といい、やはり東大入試への親の関わりは、本人が主体性を持って取り組んでさえいれば、そこまで大きくないのではないかと話していた。
東大のほうでも、学生の出自が中高一貫校に偏ってしまうことに危機感を抱いているようだ。濱田純一総長のもと、東大は学生に「タフさ、多様性、主体性」を求めて、さまざまな改革をおこなっている。先ごろ発表された2016年度入試からの推薦導入などの改革も「多様性」の確保を目指したものだという。