SMAP「世界に一つだけの花」発売10年熱い論争再燃  「個人尊重して素晴らしい」のか「現実逃避に結びつく」のか

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槇原敬之「競う相手は他人ではなく自分自身」と真意説明

   これらの記事はインターネット上での議論を巻き起こした。2ちゃんねるには「『世界に一つだけの花』が日本をダメにした 左翼『この歌は反自民のシンボル、憲法の精神だ』」という過激なタイトルのスレッドが立てられ、「No1になるより自称オンリー1って逃げ道を作る事を容認してるよな」「できない奴に、『人と同じように出来なくても、君はこの世で一人、オンリーワンな存在だよ』とか曲解し、甘やかしたのが日本衰退の原因」などの批判、「この歌の曲解ぶりは本当に酷かったな むしろ個性を大事にって歌詞なのに・・・」「この世の中、なんだかんだでナンバーワンじゃない奴、なれない奴が圧倒的に多数なんだからそういう奴らの応援歌としてこういう歌があってもいいとは思う」など肯定的な意見が書き込まれ、盛り上がっている。

   ツイッターでも、「この歌は努力するものを馬鹿にしている。日々の努力なしにオリジナリティは確立されない」「どうしても、この共産主義賛歌を好きになれない」「なんで素直に曲を楽しめないん?」「歌詞やらを都合よく解釈して反自民だ、護憲だとするのが間違い」など様々な意見がツイートされている。

   「世界に一つだけの花」についての論争は以前から繰り広げられてきた。発売直後、イラク戦争開戦直前の03年3月7日に「NEWS23」(TBS系)で故筑紫哲也氏が「これは反戦歌だと思う」と語った上、曲のCMで「もし、世界中のすべての人が、ありのままの自分を好きになれたら、戦争なんてなくなると思う」というメッセージが流れていたことに対し、「社会主義的」「戦争便乗商売」などと批判された。

   その後も、平等をよしとする教育現場で育った「ゆとり世代」は、努力や苦労、挫折を知らず、この曲が「それでもいいんだ」と助長している、という指摘もあった。

   こうした解釈に対し、作者の槇原敬之さんは12年4月7日付の朝日新聞で「自分に植えられている種を真剣に見つめて、きちんと水をやろう。そうすればその種が相手にもあることに気付くはず。競う相手は他人ではなく自分自身だ」と歌詞の真意を説明するなど、この歌を巡ってさまざまな解釈、論争が起きている。

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