ボストン爆破テロに猛毒郵便物、肥料工場爆発… 反政府・反銃規制グループと関係あるのか

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同時多発テロの直後に起きた「炭疽菌事件」

   4月19日付の産経新聞は1面で、1993年のウェーコの事件をきっかけに反政府主義の活動家が武装グループを組織し、95年の連邦政府ビル爆破につながった点を指摘。活動家たちは反銃規制を掲げていたという。くしくも現在、銃規制をめぐって大統領と議会がつばぜり合いを繰り広げている。このような動きに反政府・反銃規制グループが怒りを募らせて、ボストンでの事件などを引き起こした可能性がないかどうか、捜査当局が関心を示しているのだという。

   気になる点は、ほかにもある。ボストン・マラソンでの事件直後、オバマ大統領や上院議員、裁判官に、猛毒「リシン」を入れた郵便物が送られていたことが分かった。実はこれも過去の事例と共通点がある。2001年の同時多発テロのすぐ後、炭疽菌の入った手紙がマスコミや上院議員に送りつけられた事件だ。このときは郵便局員や病院職員など5人の死者を出した。容疑者として炭疽菌の研究者が特定されたが、本人がその後自殺。司法省は研究者の単独犯行と断定したものの、動機が判明しないうえにほかにも疑問点が残されたまま、幕引きとなった。

   「リシン」で拘束された容疑者の男性は、米政府に不信感を強めていたという。ただし今のところ、ボストンの爆弾テロとの関連性は伝えられていない。

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