日本銀行が2013年4月19日に発表した主要銀行貸出動向アンケート調査によると、1~3月の個人向けの資金需要判断DIは、プラス14だった。前回調査(2012年10~12月)から3ポイント上昇し、06年4~6月(プラス14)以来、約7年ぶりの高水準となった。住宅ローンなどの資金需要が伸びていることが背景にある。
企業向け資金需要判断DIはプラス5で、前回より1ポイント上昇。規模別では大企業向けが1ポイント悪化のプラス4、中小企業向けが3ポイント上昇のプラス3だった。大企業向けは製造業がプラスに転じたが、非製造業でマイナスだった。
地方公共団体向けはプラス6。前回調査から1ポイント悪化した。
資金需要判断DIは、資金需要が「増えた」とする金融機関から、「減った」とする金融機関を引いた割合。調査は日銀と取引がある国内銀行と信用金庫のうち、貸出残高で上位50機関(ゆうちょ銀行を除く)が対象。対象金融機関の貸出残高は国内金融機関全体の75%を占める。回答期間は3月11日~4月10日だった。