「勤務中はタバコを携帯してもダメ」 大阪市の職員規律に賛否両論

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   職員の勤務中は、タバコを持たせないことにする――。大阪市が、こんな服務規律を決めたところ、ネット上で、それが是か非か論議になっている。

   橋下徹市長の意向で、大阪市では、勤務中の喫煙行為は懲戒処分となる異例の厳しさになっている。2012年4月に市営地下鉄の駅で助役が喫煙して火災報知器を作動させ、運行に一時支障が出たことに、橋下氏が激怒したことがきっかけだ。

勤務中喫煙による懲戒処分の激増受け

持ってるだけで吸いたくなる?
持ってるだけで吸いたくなる?

   その後、大阪市の職員には不祥事が多いとして、懲戒処分の年間件数を平均の半数に当たる48件にするという目標を定めた。

   ところが、勤務中の喫煙で懲戒処分を受ける職員が跡を絶たず、13年3月末には11件となり、懲戒処分全体では44件にまで達した。4月3日も市営地下鉄の助役と駅員が終電後に全面禁煙の駅構内で喫煙していたとして、懲戒処分が検討されている。結果的に、5月までに目標を達成することが難しくなった。

   そこで、市の服務規律刷新プロジェクトチームは4月17日に会議を開き、勤務中のタバコ携帯を禁止することを決めた。職員に聞くと、「つい吸ってしまった」「無意識のうちに火を点けた」などと告白したといい、市では、タバコを持っていれば吸いたいと思ってしまうとしてこの判断をしたそうだ。

   勤務中は、コインロッカーや机の中に置いてもらったり、保管する箱を設置したりするなど、職場の状況に合わせた対応をするとした。勤務外の昼休みなどには、タバコを持ち出せるようにする。携帯禁止については、市の全部局を対象に、この一両日中に通知を出す予定だ。

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