男性アイドルグループ「Hey!Say!JUMP」のプレミアムランチパーティー券が当たる――。ハウス食品がバーモントカレーのキャンペーンでこううたったところ、応募に必要なパッケージのバーコードがヤフオクで取り引きされるまでになっている。
この企画は、バーモントカレーの発売50周年記念キャンペーンの一環だ。パッケージのバーコードを4枚1口として応募すると、東京などの5会場で2013年8、9月に予定されているパーティーに、抽選で1000組2000人が招待される。
100枚セットが2万6000円で売れる
この情報が3月末ごろに出回ると、ネット上では、「JUMP担」と呼ばれる女性ファンらから大きな注目を集めた。
「家、バーモントカレーの人いる? みんなバーコードください(笑)」
「毎日カレーでいーの?\おっけーい!!!」
ツイッターでは、早くもこんな会話が交わされていた。
反響は大きく、オークションサイトのヤフオクでは、バーコードだけのセットが売り出されるほどになった。
対象となるカレー(238グラム、12皿分)の定価が295円(税別)なのに対し、バーコード1枚が100~200円台で売られている。ヤフオクには、100件以上が出品されており、中には、100枚セットが2万6000円で売れたケースがあった。
さらに、バーコードを切り取ったカレーの扱いに困ったのか、「訳あり」などとして格安で大量に売りにも出されていた。
こうした動きに対し、ネット上では、「ジャニーズの力はやっぱり凄い」などと驚く声が出ている。格安でカレーが売りに出され、「今日から毎日カレーにします!」などとする向きもあった。
ハウス食品では、2009年も、同じジャニーズの男性アイドルグループ「嵐」を起用して、同様なキャンペーンを行っている。
「オークションに参加したのか応募で確認できません」
このときは、ハウス食品商品のバーコードを3枚1口で応募する条件で、東京ディズニーシーで2009年11月20日に行った嵐のプレミアムナイトに3500組7000人を抽選で招待した。
その結果、クイズ形式での招待分も含めて500万通もの応募があった。なんと1418倍の倍率だ。
当時を思い出したというある嵐ファンは、カレーやシチューなどの商品を120個以上買ったが落選したとし、応募するのも一苦労だったことをツイッターで告白した。また、別のファンからは、「嵐イベントのときは家で朝カレー弁当カレー夜カレーは当たり前」「家の中がとんがりコーンとバーモントカレーで溢れかえって、バーコードのとこだけ穴が空いたやつらをいろんな人に配りました」といった声が漏れていた。
ハウス食品の広報担当者は、今回のキャンペーンでも売り上げが伸びているかについては、まだ始まったばかりで確認できていないと慎重な見方を示した。ヤフオクでバーコードが取り引きされていることについては、「オークションに参加したのか応募で確認できません」として、特にコメントすることはないとした。
一方、当たった招待券については、ヤフオクに出品すると、第3者への譲渡禁止をうたった応募条件に触れることになる。この点については、パーティー当日に身分証で本人確認すると説明している。