「ももクロよりAKBは格下!」POPに非難集中 ところが「犯人」とされた店は「冤罪」だった

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   アイドルグループ「ももいろクローバーZ」を押している書店が、「もうすでにAKBは格下です」とPOPで表示したため、AKBファンが激怒している、などとネットで取り沙汰されたが、この「犯人」としてネットで名指しされた店舗はPOPを表示しておらず「冤罪」だった。

   犯人扱いされたのはヴィレッジヴァンガードイオンモール倉敷店で、以前からメディアで取り上げられるほど「ももクロ押し」で有名だったから、勘違いされてしまったようだ。

「自称!!中国地方一、ももクロ押しの店!!!!!」

   ヴィレッジヴァンガードは「遊べる本屋」をキーワードに、書籍、雑貨類、CD・DVD類などを融合的に陳列して販売する複合型の書店。全国に390店舗あり、ユニークなPOPで商品紹介していることで人気がある。

   そのイオンモール倉敷店「ももクロ」コーナーに、「ももクロ」のパフォーマンスを絶賛する言葉と「もうすでにAKBは格下です」と書かれたPOPがあるとして、写真がネット上に拡散し始めたのは2013年4月6日。ネット上ではAKBファンが

「これ超絶ムカつくと思う人RT!!! 俺はぶっ飛ばしてやりたい!」

などとツイッターで抗議を呼びかける動きが出て「炎上」騒ぎになった。また、アイドルグループ「Berryz工房」が表紙を飾っている書籍に、「なんでモモクロが表紙じゃねーんだ。っっざけんな!」と書かれたPOPも見つかったとして火に油を注ぐ形となった。

   このPOPには書店チェーン大手「Village Vanguard」のロゴがあり、ネットの一部でこれをやらかしたのはヴィレッジヴァンガードイオンモール倉敷店に間違いない、といった噂が流れ、いつのまにか犯人に特定された。実はこの倉敷店の「ももクロ押し」は有名で、公式ツイッターでも常に「ももクロ」の話題を取り上げ、店の看板も独自に「ももクロ」のメンバーカラーに塗り替えている。また同店のPOPは以前から話題になっていて、「自称!!中国地方一、ももクロ押しの店!!!!!」「僕たち、一生ついていくって決めたんです」「この想いスタダに届け!!!」などが話題になっていた。(スタダとは、ももクロの所属事務所の名前)。

   しかし、ヴィレッジヴァンガード本社に問い合わせてみると、「犯人」は倉敷店ではなく、「もうすでにAKBは格下です」「なんでももクロが表紙じゃねーんだ」はそれぞれ別のヴィレッジヴァンガード店が表示したことなのだという。

誹謗中傷にあたるのでPOPを撤去「申し訳ありません」。

   このPOPは4月6日に発見し、直ぐに撤去したという。倉敷店は純粋に「ももクロ」を応援している店舗であり、倉敷店のスタッフは今回の騒動でとても寂しい思いをしているという。

   ヴィレッジヴァンガード営業企画室によれば、同社の店舗は各店の裁量により、その時々の重点販売商品の選別を任せている。AKB48やそのほかのアイドルグループを押す店舗もある。POPに関しても、注目を集めるためのキャッチコピー、イラストなどの表現を自由に任せているが、絶対してはいけないのが公序良俗に反するものや誹謗中傷の類で、今回のAKBとBerryz工房に関するPOPは違反になるのだという。同社営業企画室では、

「騒動になってしまい大変申し訳なく思っています。今後はこのようなことが起こらないよう周知徹底させていきます」

と話している。

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