北朝鮮が韓国に論理矛盾だらけの「最後通牒」 平壌は平穏、またも「言うだけ番長」なのか

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   ミサイル発射が秒読みと伝えられている北朝鮮が、韓国側に異例の「最後通牒状」を突きつけた。金日成・正日親子の写真を燃やす抗議行動に激怒する形で、北朝鮮側からの先制攻撃を示唆する内容だ。文面も、きわめて強い調子だ。

   だが、その内容を詳しく見ていくと、「予告のない報復行動が開始されるであろう」と「予告」するなど、論理矛盾が目立つ、ちぐはぐな内容だ。

「最高の尊厳の象徴」燃やされて反発

   最後通牒は2013年4月16日未明、国営朝鮮中央通信を通じて発表された。文面では、

「南朝鮮のかいらいだけが白昼にソウルの真ん中で反共ごろつきの群れを駆り出して反共和国集会というものを開いてわれわれの最高の尊厳の象徴である肖像画を燃やす天人共に激怒する蛮行を働いた」

   北朝鮮が主張する「最高の尊厳」とは、金日成・正日親子のことだ。

   最後通牒の文面では、このことを理由に、

「許しがたい蛮行がかいらい当局のひ護の下で、それもソウルの真ん中で公然と働かされている限り、これからわれわれの予告のない報復行動が開始されるであろう」

と、北朝鮮側からの先制攻撃も辞さないことを宣言している。ソウルでこの種の抗議集会が行われることは珍しくなく、これまでにも北朝鮮は不快感を示したことがあった。ただ、「朝鮮人民軍最高司令部」の名前で声明が発表されるのは異例だ。

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