兵庫県宝塚市のショッピングセンターの女子トイレに、女子高生のような女装をした男(62)が侵入したとして2013年4月14日、現行犯逮捕された。
男は、女装しているのだから女子トイレを使うのは当たり前だし、そもそも女装は電車内で痴漢に間違われないようにするためだ、などと変な理屈をこねている。
むだ毛の処理も完璧だった?
宝塚署に話を聞いてみると、男はブレザーにミニスカート、茶髪のかつらを着用し、顔を隠すように帽子を目深に被り、マスクまでしていた。足はソックスとブーツで、むだ毛の処理はきちんとしていた。身長が約160センチで、華奢な体つきのため、後からだと女性に見えなくもないが、正面や横から見ると明らかに怪しい雰囲気だったため、ショッピングセンターの警備員が追尾し、警察に通報した。
取調べで男は、女装しているわけだから女子トイレを使って何が悪いのか、と主張している。女装に関して「信念」のようなものを持っている様子だ。
同署では、
「ずっと前から電車内で痴漢に間違えられないように女装している、というようなことを話しているようなのだが、本当のことなのかはまだわかっていない」
という。
女装した男がトラブルを起こして逮捕される例が相次ぐ
ところで、このところ女装した男がトラブルを起こして逮捕される報道が相次いでいる。2013年2月2日には、長野県松本市の47歳の公務員が横浜市西区のイベント会場で盗撮目的で女装し、女子トイレに侵入して逮捕された。男はショートパンツと黒タイツを着用し、金髪のかつらとサングラスを着けていた。12年7月15日には京都府内で奈良県生駒市在住の57歳男が町道に女装姿で立ち、トラックで配送中の男性運転手に上着をめくり上げてブラジャーを見せたり、スカートを上げ尻を突き出し、着用していたTバック姿を見せるなどの付きまといをして逮捕された、などの報道があった。「女装」の愛好者は意外に多く、だから犯罪も目立ってきた、ということかもしれない。