「よく分かんないですけど地震の予言者です!」
中には「それらしい」情報源をつけたものも。
「明日の昼に震度8の地震が大阪に来ると予想されました。予想したのは東日本大震災も予想した人で災害研究をしている東北大学の教授が発表しました」
しかしこのような発表は確認できないし、そもそもそんな「東北大学の教授」自体存在しない。また「よく分かんないですけど地震の予言者」によるものだとして拡散している、
「4月17日 日本のどこかで震度4以上の地震発生 多分近畿だと思うが。 19日 17日の地震が原因で 南海トラフ、東海トラフのいずれかが発生 幸い、東京ではないため、経済に大打撃だが、なんとかセーフ 死傷者は、過去最大」
なるツイートだが、こちらは単なる2ちゃんねらーが見た「夢」の話だった。
挙げ句の果てには、「これをRTすると 明日、無事に生き伸びれます」などという画像まで出回る。夕焼け時の波打ち際の写真に、上記の文章を記しただけのものだが、この2日間で1万人以上がリツイートする始末だ。
今回の「地震怪情報」は、スマートフォンを使う若い世代が主な流布元となった。ITジャーナリストの井上トシユキさんは、
「スマホブームあたりから、怪しい情報と感じても精査せず、『都合のいい』話なら平気で発信してしまうようなリテラシーの低い人がネットに増えた」
と語り、「発言の前には関連するニュースを確認するなど、一度立ち止まって考えることが必要。こうした脇の甘さが、ネット上での詐欺や美人局被害にもつながってきます」と警鐘を鳴らした。