西武とサーベラス、泥沼対立が深刻に 秩父線やライオンズは生き残れるのか

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不採算部門の廃止提案に住民やファンが反発

   両社の直接の対立点は、今後の経営の大きな方向にかかわる。サーベラスの狙いは、再上場時の売り出し価格を最大限に引き上げることというのが大方の見方。そのため、サーベラスは、西武HD側に不採算路線の廃止や西武ライオンズの売却などを含む採算性向上策を提案したとされる。西武HDが「地域住民の足を奪うようなことは長期的に経営を害する」などと反対すると、サーベラス側は西武HDの後藤高志社長らの退陣を要求し、昨秋ごろから両社の対立は決定的となった。

   サーベラス側は4月5日の記者会見で、路線の廃止や球団売却について「検討項目の一つとして挙げたもので、提案したことはない」(サーベラス・ジャパンの鈴木喜輝社長)と釈明。むしろ、西武HD側が、サーベラスの示した検討項目を公表したことに「いたずらに沿線住民やファンを不安に陥れた」(同)と批判した。

   不採算路線の廃止などには顧客らは強く反発、西武HDは沿線自治体から「路線の廃止やライオンズ売却はしないでほしい」との要望が連日のように寄せられていることに意を強くしている。

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