利益率は15~20%といったところ
さて、こうした商品の出品者を見ると、ちらほら日本の個人、あるいは小規模な業者らしき名前が目に留まる。『月に100万稼げるAmazon輸出入門』(日本実業出版社)の著書があり、「A塾 Amazon輸出の個別サポート」主宰の山村淳さんも、個人輸出にAmazonを利用する動きは近年目立って増えていると語る。
Amazonを利用するメリットとして山村さんは、
(1)出品が容易であること
(2)日本からの出品者が(増えたとはいえ)まだ少なく、優位に立ちやすいこと
(3)他サービスと比べ、ビギナーでも出品に関する制限がゆるいこと
などを挙げる。特に強力なのは出品の容易さで、事実上「在庫」をほとんど抱えないままでも(規約上「無在庫」は禁止されているが)、多数の商品を世界中に開かれたAmazonという場に陳列できる上、オークションサイトなどとは違い購入者とのやりとりをほとんどする必要がない。
利用には手続きや銀行口座の確保などいくつかのハードルがあるが、最近では代行業者や専用ツールも登場しており、「海外では売っていない日本製品」であればオタクグッズに限らず、時計やカメラなどの電化製品、また伝統製品なども狙い目になるとか。
「売れ筋のリサーチは欠かせませんが、やり方次第で月商100万円はそう難しくありません。利益率は15~20%といったところでしょうか。円安ということもあって販売も好調で、ますますチャンスは高まっています」(山村さん)