日本の大学生が生み出した「リア充コート」なる発明品が、世界の驚きを誘っている。たとえモテない男でも、着るだけでまるで彼女がいるような気分が味わえるというユニークなアイテムで、ネットを通じて話題は世界中に広がった。
そんな中で、意外に食いつきがいいのが中国人だ。中国では最近「結婚難」が社会問題になっているせいか、半ば本気で「ほしい!」と叫ぶ声が多く聞こえる。
後ろから彼女に抱きつかれた感じを再現
問題のコートを開発したのは、筑波大学の学生3人組。2013年4月4日に、ニコニコ動画に、実際の動作の模様が投稿された。
コートにはベルトと、電動式の巻き取り装置が搭載されている。あとはヘッドホンをつけてスイッチを押すと、ベルトが適度な力加減で締まり、と同時にヘッドホンからはかわいらしい女性の、
「ごめんね、待った?」
というようなささやきが聞こえる。ベルトの締まりと音声の相乗効果で、まるで「彼女が、後ろから抱きついてきた」ときのような感触を味わうことができる――というのが、この「リア充コート」のうたい文句だ。動画では製作者の男子学生が自ら着用、「抱きつかれた」感触に、思わず満面の笑みを浮かべる様子が大写しで収められている。
その強烈なインパクトで、動画は投稿からわずか1週間で10万再生を記録したほか、たちまち海外にも波及、米「タイム」や英「デイリーメール」といった有名メディアにも相次いで取り上げられた。YouTubeに転載された動画にも世界中からコメントが押し寄せ、
「これぞまさに孤独のコートか……」
などと大受けに。