商店街活性化のための「核となる人材」ほしい
今回、公募に踏み切った背景には、中心街である油津商店街の空き店舗問題がある。これまで対策として、出店した業者に補助金を出すなどしていたが、その期間が終わるとまた出て行き、定着しないという問題があった。店舗を定着させ、商店街の持続的な活性化を図るために、行政と商工会議所の間にたち、銀行の融資などもしっかりサポートが出来るような、「核となる人材」が必要なのだという。
担当者は応募者に対して、「成果ももちろんですが、地域になじんでいただいて、信頼関係や情報収集をしていただきたい」と期待を寄せる。
「いろんな商店街を見ていますとね、やっぱりにぎわっている商店街には核となる人材がいるんですよね」(同担当者)
かなりハードに見える仕事だが、すでに数件応募したいという問い合わせが来ているという。ネットでもこうしたことを踏まえた上で「やってみたい」という人の書き込みも見られる。
日南市では当初、流通関係やテナントリーシングをしてきて、定年まであと5年くらいという人を応募者として想定していた。しかし、若いし経験もないけれどやらせてみせて成果が出るかもしれないということもあり、幅広く応募がくることを期待しているという。
応募は13年5月10日まで受け付けていて、履歴書などの書類のほか、「商店街の活性化に求められること」について1600字のレポート提出が求められる。
応募者へのメッセージとして、担当者は「一緒になって油津の再生をはかりましょう。最後の砦というか、これにかかっていると期待されてますのでね、多くの方に応募してきてほしいです」と力を込めた。