「最終的には実現したい、けど…」
では、エリアまたぎ利用の実現性はあるのだろうか。比較的前向きな姿勢を示したのはJR東日本で、「最終的には実現したい」とのことだった。もっとも、まずは3月からの全国相互利用が問題なく稼動するかの検証が第一とのことで、「短期的には難しい。もう少し長いスパンで見ていきたい」と話す。
JR西日本の担当者も、ひとまずは今回の相互利用が「精一杯」。「ニーズ次第では検討しなきゃいけないかもしれませんが」とはしつつ、「今の段階ではそういう話は聞いてないですね」という。JR東海は気乗り薄の様子で、「現時点でそういう話はないです」とぴしゃり。夢の「完全相互利用」は、今のところ切実なニーズとしては受け止められていない様子だった。
そして、カード導入前から相互利用できるようにシステムを組んでおくべきだったのではないか、という疑問も浮かぶ。