対馬の仏像盗んだ韓国人グループ 愛国者どころか全員前科10犯以上の大悪党

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「裁判で国民に直接訴えたい」との要請は却下

   対馬行きは計画的犯行だった。2012年8月、9月と2回現地入りして入念に下見し、10月に決行している。朝鮮日報の記事によると、対馬をねらったのは「現地の文化財管理が緩い」ためだったという。文化財の仏像2体をまんまと盗み出せたのも、これらを保管していた寺社が通常は無人であるのを「事前調査」で知ったのだろう。

   窃盗団のひとりは、盗品を持ってわざわざ福岡まで移動した後に韓国・釜山に持ち込んだ。遠回りだが、「福岡港にはエックス線検査がないので、楽だった」と証言。過去10年間で日本に200回以上もの渡航歴があり、釜山港職員とは顔なじみだったという。結果的には、密輸ではなく正規ルートで仏像を韓国内に持ち込んだことから足がつき、「お縄」となったというわけだ。

   逮捕後、容疑者たちは警察に「日本が奪ったものを探し出したのに、何か間違っているのか」と苦し紛れの言い訳をしているという。だが捜査関係者は、唐突な「愛国心」を「はっきり言って詭弁(きべん)」と切り捨てる。盗みという行為自体が許されず、仮に愛国心が理由ならなぜ仏像を文化財の監督官庁に渡さずに自分たちで隠し持っていたのか、と指摘する。

   韓国・聯合ニュース電子版は4月10日、窃盗団に対する公判の様子を報じた。被告たちは当初「国民に直接訴えたい」として、韓国版の陪審員制度である「国民参与裁判」を求めたというが、この日の裁判で申請が却下されたという。次回公判は5月1日に開かれる。国民の関心が高く、テレビカメラが撮影を許可される異例の裁判になっている。

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