貴金属大手の田中貴金属工業が2013年4月10日に公表した金の小売価格(税込み)は、前日比36円高の1グラム5335円で、33年ぶりの高値を付けた。
日銀の「量的・質的金融緩和」が発表された4月4日には5000円を割っていたが、円安進行を受けて、その後は4営業日連続で上昇した。税抜きベースでは5084円と2月7日の5072円を上回り、消費税導入前の1980年3月5日以来の高値となった。
一方、9日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物相場は、対ユーロでのドル安などを受けて反発し、約1週間ぶりの高値で終了した。中心限月の6月物は前日終値比14.20ドル高の1オンス1586.70ドルで引けた。
NY金相場の上昇も、国内の小売価格を押し上げた。