ホリエモンこと堀江貴文さん(40)が「丸くなった」と評判だ。もちろん30キロ減量した体型の話ではない。
「話し方も、内容もずいぶん変わった」――2013年3月27日、仮釈放された堀江さんに取材陣からはこんな感想が漏れた。
「トゲがなくなったホリエモンなんて…」
堀江さんといえば2004年のプロ野球参入問題以来、とことんまでに挑戦的な、ふてぶてしいヒール(悪役)としてメディアに登場してきた。ライブドア事件以後もその姿勢は変わらず、その過激な言動を思想家の東浩紀さんはある種の「アート」だと評したが、それほどに鮮烈な印象を人々に与えてきた。
ところが釈放後の会見では、記者の質問に敬語で答えるなど、態度が一変していた。口から出る言葉も「社会貢献」や、刑務所内の老人介護問題、家族の絆といったホリエモンらしからぬ話題で、ネット上では「見直した」との声に加え、
「ちょっと丸くなった?語り口的な意味で」
「身体の丸みはなくなったのになwww」
といった冗談交じりのやりとりがかわされたほどだ。
もっともそんな好青年ぶりに、これまでのような過激さを望む一部の人たちからは、「ホリエモンからトゲがなくなってしまったらつまらんおっさんじゃないか」とのぼやきも聞こえる。堀江さんにすればそんなことを言われても困る、といったところだろうが――