危険な蛇行運転をして同乗の友人男性を死なせ逮捕された無職男性(22)が、事故のほとぼりもさめないうちに、その友人の彼女と交際しているのでは、という疑いが浮上した。
無職男性のSNSにそう受け取れる記述があったためで、インターネット上は「死なせた友人の彼女を奪うなんて…!」と怒りと衝撃の書き込みでいっぱいだ。
「家族にも笑って話せるような関係になれる事を願う」
事故は2013年3月24日の夜に起きた。
千葉県内に住む無職男性が、東京・東村山市恩多町の新青梅街道で、普通乗用車を急加速させた後にハンドルを左右に切り、蛇行運転していたところ、スリップして反対車線のガードパイプなどに衝突した。この事故で、助手席に乗っていた男性(20)が死亡、運転手は4月6日に自動車運転過失致死の疑いで逮捕された。
この事故についてのスレッドが2ちゃんねるに立てられ、報じられた容疑者の名前をSNSなどで検索する人が現れた。すると、容疑者の実名で登録されたmixiのページが見つかった。自己紹介欄にはこう書いてあった。
「平成25年3月24日の出来事を一生忘れない 俺の事いろんな意味で尊敬してくれて好きでいてくれて本当にありがとう ××(女性の実名のため伏字)と二人でしっかり話しあって△△(男性の実名のため伏字)の分も頑張って生きていこうって決めたよ △△の1番に大事にしていた自慢の彼女を俺がこれから先長い時間罪を償って生きながら必ず幸せにして守るから この出逢いが△△が俺に結びつけてくれた運命の出逢いなんだよね △△の家族にも笑って話せるような関係になれる事を一生願いながら死ぬまで頑張って生きていく事を約束します ●● ××(女性の実名のため伏字) 平成25年4月2日~」
Facebookにも「一生忘れない!」 彼女は「いいね!」
このmixiページを容疑者本人のものと仮定して自己紹介を読み解いていくと、「平成25年3月24日の出来事」=事故、「△△」=被害者、「二人でしっかり話しあって△△の分も頑張って生きていこうって決めた」「1番に大事にしていた自慢の彼女を俺がこれから先長い時間罪を償って生きながら必ず幸せにして守る」=被害者が生前交際していた女性と交際することになった、「平成25年4月2日~」=交際は4月2日から、と考えられる。
さらに容疑者の実名で登録されたFacebookのページも発見された。
4月3日には「一生忘れない!」という文章とともに、6日になって逮捕された時に報じられた容疑者の顔によく似た男性と、事故を起こした時の車とよく似た白いセダン、さらに被害者と思われる男性、交際することになったと思われる女性の4つの写真をコラージュした画像が投稿されている。その投稿に、mixiの自己紹介文で挙がっていた女性名のユーザーから「いいね!」が付いているのだ。
これらmixiやFacebookの記述と事故の概要を重ね合わせて「謎解き」を進めたネットユーザーたちは、「死なせた友人の彼女と交際」に加え、美談のような書き方、「遺族に笑って話せるようになりたい」という文、「いいね!」が付けられる気軽さなどに衝撃を受けたようだ。「えええええ」「死んだ後輩の彼女をいただいたってこと??」「後輩殺しといて、どんな幸せ思考回路なんだよ」「さすがに被害者遺族に笑って話すのは無理だろう。。。」などと書き込まれている。
今のところ、容疑者がmixiなどに書き込んだ本人なのか断定はできないが、この騒ぎはインターネット上に広まり、「理解できませんとしか言いようがない」などの書き込みが相次いでいる。
なお、4月9日現在、問題のmixiのページはアクセスできなくなっている。