ミクシィやグリーは運営側が規制強化
出会い系として使われている、などと批判を浴びていたSNSは2年ほど前から規制を強化している。出会い系に誘導するサイトには「mixi、GREEでは難しくなっている今、出会いはLINE」などと書かれている。
ミクシィ広報に話を聞いてみると、面識のない男女の出会いに進展する可能性のあるやり取りは禁止事項になっていて、ミクシィ内でやり取りしているメールに、メアドや、電話番号があれば警告文を送信し、悪質な場合はアカウント制限や強制退会にしているという。
グリーの場合は徹底していて、ユーザーがメールにメアドらしきもの、電話番号らしきものがあると不適切判断され送信すらできない。24時間パトロールも行っていて、直接連絡を取り合うための「隠語」らしきものもチェックしているという。さらに、年齢別の機能制限を細かに設定していて、例えばメールに関しては、13歳未満は使用できず、13歳のユーザーならば13歳から15歳の相手のみ送信することを許している。
ミクシィやグリーの場合は、サイト内でメールや掲示板を使って交流しているため、そこに運営側の監視が目を光らせ「事件」を未然に防ぐことになるのだが、一方の「LINE」に関しては、通話やチャットがリアルタイムに直接行われるため、ミクシィやグリーとは異なった対処が必要になるのかもしれない。
「LINE」広報に対策について話を聞いてみたところ、全国各地の学校や父母・教職員団体向けに社員を派遣し、利用に関する啓蒙活動を行っているという。また、異性との出会いや交際目的の書き込みを発見した場合は削除要請を行うと共に、友だち募集を目的とした非公式サービスについてはリストを開示して注意を喚起し、運営事業者に抗議・差し止め要求を行っているという。その結果、12年4月と比較し、非公式サービスは半数以下(45%)に減っていると回答している。