サッチャー元英首相が死去 国内外から哀悼の意

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   マーガレット・サッチャー元英首相が2013年4月8日午前、脳卒中で死去した。87歳だった。

   保守党党首から、1979年に女性初の英首相に。歯に衣着せぬ発言と妥協のない政治姿勢から「鉄の女」と綽名された。82年、南大西洋で勃発したフォークランド紛争に際しては、政府内の慎重意見を押し切って即座に軍を派遣、英国を勝利に導き、強い指導力を見せ付けた。

   経済面では新自由主義にもとづき、国営企業の民営化など規制緩和を進め、「小さな政府」への転換をはかる政策を断行。低迷していた英国経済を復活させた手法は、サッチャリズムと呼ばれ、その後、日本など他の先進国にも大きな影響を与えた。

   同時期の米国のレーガン大統領とは保守政治家として特別の盟友関係で結ばれ、旧ソ連と対抗した。

   しかし、政権後期になって、多くの失業者を生み出すなど急進的な改革の弊害が露呈すると、国内のみならず欧州からの反発も強まり、90年に退任。その後は表舞台に姿を見せず、2008年には認知症を発症したなどと報じられていた。

   告別式はロンドンのセント・ポール大聖堂で軍葬の礼をもって執り行われる。遺族の意向を踏まえ、完全な形での国葬は行わないという。

   訃報を受け、キャメロン英首相、エリザベス英女王をはじめ、日本の安倍首相など、世界中の著名人から哀悼の意が寄せられている。

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