政治学者「まず自民党候補の4割を女性に」
野田聖子氏の大胆な発言について、ネット上では、「方向性としてはアリだと思う」といった理解の声も一部ではある。しかし、多くは、その内容や実現性に疑問を投げかける意見だった。
それらをみると、能力がない女性も採れということになり逆差別だ、業種で向き不向きもあり肉体労働なども4割にできるのか、主婦やパートでいいとして長時間働きたくない女性が嫌がるのでは、といったものが多かった。
東大の菅原琢准教授(政治学)はツイッターで、「まず自民党の候補の4割を女性にしましょう」と呼びかけた。「法律なんかで無理くり他人にやらせるより自分たちで簡単にできるし、おそらく効果的」だとしている。ネット上では、国会議員や公務員の4割を女性にすることの方が先ではないか、との意見も出ていた。
野田氏の言う法律は、自民党内で実現化に向けた動きが進んでいるのか。自民党は2020年までに指導的地位における女性の割合を30%以上にするとの公約を衆院選で掲げていたが、その一環になるのか。
自民党政調会の事務部長は、取材に対し、こう説明した。
「党内で少し議論をしているかもしれませんが、担当者に聞いても、一切聞いていないと言います。個人的な意見なのか、自民党の職員を対象にしたものなのかも含め、こちらでは分からないんですよ。いずれにせよ、初めて聞いたことで、議論していると言える話ではない気がします」
野田氏の事務所に取材すると、本人が多忙のため、いつ回答できるか分からないとのことだった。