「オーライ!ニッポン大賞」受賞のNPOと「素人手打ちそば」【福島・いわき発】

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   先日、オープン間もない「三和なごみハウス」(=写真)を訪ねて、てんぷらざるそばを食べた。NPO法人シニア人財倶楽部が運営する「素人手打ちそば」の店だ。いわき市の中心市街地(平)から車で30分、国道49号沿いの比較的大きな集落(三和町渡戸字宿)の一角にある。


   空き家(旧呉服店)を活用した。福島県緊急雇用創出事業(6次産業化による三和地域コミュニティ活性化モデル事業)で、近所のお母さんたちが働いている。首都圏の学生たちも改装に協力した。


   店とそば道場のほか、別棟に惣菜工場がある。惣菜は都市部にある住宅団地や、被災者が住む応急仮設住宅での移動販売に供される。この移動販売は、いわゆる「買い物難民」のために震災前から実施している。


   こうした活動が認められて、同倶楽部は平成24年度「オーライ!ニッポン大賞」(都市と農山漁村の共生・対流推進会議、農水省が主催)の審査委員会長賞を受賞した。


   そばは文字通りの「素人手打ち」だ。それを承知でマチから足を延ばす。ついでに、ちょっと先の直売所「ふれあい市場」まで行って、三和の野菜や漬物を買う。そうした時折のドライブが、過疎化・高齢化が進む中山間地の応援になる。

(タカじい)



タカじい
「出身は阿武隈高地、入身はいわき市」と思い定めているジャーナリスト。 ケツメイシの「ドライブ」と焼酎の「田苑」を愛し、江戸時代後期の俳諧研究と地ネギ(三春ネギ)のルーツ調べが趣味の団塊男です。週末には夏井川渓谷で家庭菜園と山菜・キノコ採りを楽しんでいます。
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