「天敵マグロ投入でイワシに喝!」 朝日記事に水族館「もとからいて、補充しただけ」

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   水族館のイワシがたるんで群れが崩れてきたので、天敵のマグロを投入――。朝日新聞がこう報じたところ、水族館に「かわいそう」と指摘する声が相次いだ。東京本社版では、マグロは補充しただけであることを省いたため、誤解を生んだらしい。

   名古屋市にある名古屋港水族館では、渦状に群れる「マイワシのトルネード」が見られる。近海にある黒潮の海を再現した水槽で、このシーンは売りの1つだ。

水族館に「かわいそう」と指摘する声が相次ぐ

   それが最近はイワシがたるんで渦が崩れてきていると、朝日新聞が東京本社発行の2013年3月27日付朝刊の社会面で記事にした。たるんだ原因として、水槽にいる大きな魚にはエサを与えて満腹状態にさせており、イワシが「『どうせ自分たちは食べられない』と気づき、油断しているのでは」という水族館担当者の話を紹介している。

   そこで、水族館は、活を入れようと、イワシが3万5000匹いるこの水槽に、天敵のクロマグロ15匹を28日に入れると報じた。これで穏やかな環境が一変してイワシに緊張感が生まれ、水槽の隅を1匹で泳ぐこともなくなるというのだ。

   水族館によると、この報道の後、「イワシがかわいそう」などと指摘する声がいくつか寄せられた。ネット上でも、「動物なら虐待とかいわれそう」「食われまくりだなこりゃ」といった意見が出ている。マグロの投入を人間関係にたとえて、揶揄する声も上がっていた。

   真偽は不明だが、この水族館の飼育係を名乗るネットユーザーが30日、ブログサービス「タンブラー」で記事が出た事情を説明した。

   このユーザーは、そのような話はしておらず、「マスコミの創作」だと主張した。もともとマグロは20匹ぐらいこの水槽にいて、飼育が難しくて数が減ったため、補充しただけだというのだ。イワシが群れから離れるのも見ていて面白いとして、水族館は問題視していないとした。

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