「頭来た新聞切り抜いていた」橋下市長 ツイッター再開、メディアに改めて宣戦布告

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   ここ1か月ほど休眠状態になっていた大阪市の橋下徹市長(日本維新の会代表)のツイッターが、2013年4月1日のエイプリルフールを機に突然息を吹き返した。

   「毎日、頭来た新聞を切り抜いて、ツイッター反撃クリアファイルに貯めているぜ」と、相変わらず血気盛んで、早速、10回以上も一気にテレビ番組批判をツイートした。

政治家2位の鳩山氏よりも40万人もフォロワーが多い

   大阪府知事時代の2011年2月に開設された橋下市長のツイッターのフォロワー(読者数)は2013年3月31日の22時過ぎに100万人を超えた。12年4月の時点で、すでに「政治家フォロワー数1位」の座は獲得していたが、この時点は70万人未満。1年間でフォロワーを4割も伸ばしたことになる。

   4月1日14時30分時点の橋下市長のフォロワー数は100万3684人で、2位以降は鳩山由紀夫元首相(60万8821人)、東国原英夫衆院議員(55万2944人)、蓮舫元行政刷新相(35万4154人)、猪瀬直樹東京都知事(31万8382人)、原口一博元総務相(25万1949人)など。鳩山氏が政界引退を表明して影響力が落ちたこともあって、ツイッターでの発信力は橋下氏が際立っている。

   だが、その橋下市長のツイッターは、スタッフによる代理投稿を除くと、3月4日に日銀総裁人事をめぐり国会議員団と意見が対立したことについて、

「結論に至るまでは激しく議論することが政党の命。そして最後はきっちりと一つにまとめる」

とツイートしたのを最後に、更新が1か月近く途絶えていた。

「メディアもコメンテーターも言いたいことを言いやがって。こんにゃろー」

   沈黙を破ったのは4月1日の午前1時過ぎ。

「フォロワーの皆さん、僕の精神異常迷惑ツイッターにこれまでお付き合い下さり、本当にありがとうございました。本日をもってツイッターを終了します」

   このように唐突なツイッター終了宣言だったが、その5分後には、予想通り、

「なんてね。エイプリルフールだ。議会が始まって、その他諸々で、全然ツイッターできなかったら、メディアもコメンテーターも言いたいことを言いやがって。こんにゃろー。毎日、頭来た新聞を切り抜いて、ツイッター反撃クリアファイルに貯めているぜ」

と種明かし。さらに、コメンテーターやメディアに対して改めて宣戦布告した。

「今日から新年度。気分一新、やれるところまでやってやる。まずはツイッター反撃クリアファイルにシコシコ貯めてきた頭来た新聞記事に対する反論だ。今年度も、精神異常迷惑ツイッターで行きます。嫌だったらフォロー外してください」

関テレキャスターへ批判ツイートを10回も

   最初にやり玉にあがったのは、関西テレビ「スーパーニュース」のキャスターを務めている山本浩之氏だ。橋下市長は、市立桜宮高校の体育科入試を中止したことについて、

「結果としては中止して大正解。今、抜本的改革が進んでいます」
「学校の実態、暴力行為の実態が明らかになるにつれて。朝日新聞の世論調査では約7割が賛成してくれた」

と自画自賛した上で、山本氏が「ありきたりの薄っぺらな受験生保護論を展開」したと主張。生徒数人に対するインタビューをもとに山本氏が橋下市長批判を展開したことも逆鱗に触れた模様で、

「これで学校の実態は僕が一番知っています!とテレビで言い切るんだから、恐ろしい。スーパーニュースアンカーは、報道番組を止めたのか?」

と罵倒した。山本氏への批判ツイートは10回にも及んだ。

   3月30日の党大会では、石原慎太郎代表からテレビ電話で

「殿、覚悟を!」
「あなたは風雲児だし、あなたの宿命だね。しょうがない!」

   と13年夏にも行われる参院選への出馬を強く求められた橋下市長。ツイッターの活用を活発化させることで、参院選への布石にしているとのうがった見方も出そうだ。

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