「期待に応えることができなかった 震えが止められない」
結局佐藤四段が負けてしまった事で、「ロクな形勢判断もできないコンピューターに叩き潰されたわけです。自分がこう言われたら嫌でしょう?まずは自身の発言を反省してください」とのコメントが同じブログ記事に寄せられた。
その後も、応援と激励のコメントに混ざって「バーカ 惨めな敗戦さらしてんなよ まじプロって雑魚なんだなw30年間無駄な人生お疲れ様でした(笑)」「最悪です もう二度とプロを名乗らないで下さい 将棋ファンの願いです」「ただの売名目的でノコノコ出てくんじゃねーよ 将棋の長い歴史に泥を塗ったゴミ棋士」「26年もプロ棋士に拘った結果がこれ?早めに奨励会退会した方がマシな人生だったかもよ」などの中傷が大量に寄せられる事態となった。
佐藤四段は対局翌日の3月31日にブログを更新し、対局前日のブログに寄せられたコメントについて
「全て読ませて頂いたけれど 批判のコメント、当たり前だと思ってる。負けたときには覚悟してたし、自分が将棋ファンなら同じ気持ちかもしれない。これから頑張れ!って送ってくれた人もいて、感動した!って言ってくれる人もいて そんな風に思うなんておかしいよって 盤上には、臆病で弱気な自分が映ってたと思うのに そんな声をかけてくれる人たちの、期待に応えることができなかったから いつまでも震えが止められない」
と書き、弱気な内面をのぞかせた。
4月1日には自身の敗戦を分析するブログを更新。「時間を使わないで優勢の局面に到達できる力がなかった」「『勝つ為だけの準備』をしていた筈なのに、それを出すことができなかった」などと明かし、冷静な中にも悔しさをにじませた。
電王戦第3局は13年4月6日に行われる。対局するのは船江恒平五段と、12年の世界コンピューター将棋選手権で3位となった「ツツカナ」だ。