講談社「雑誌の担う役割も変わらなければなりません」
インターネットの普及や活字離れにより、出版不況と言われるこのご時勢、講談社については雑誌の全てが赤字という説も一部にはある。広告料金が高いともてはやされた女性誌もそのあおりを食っているということだろうか。
「女性誌のみならず雑誌を取り巻く環境は、少子高齢化社会の到来やインターネットの本格普及など、大きな変動が押し寄せています。それに伴い、必然的に雑誌の担う役割も変わらなければなりません」
講談社は2誌の休刊を発表した文章の中でこのように述べ、やはり今回の休刊は女性誌だけに留まる話ではなく、雑誌と言うビジネスモデル全体が変革期にきていることを示唆している。
同社では2誌の休刊を機に、3 年後、5 年後を見据えた「新しい雑誌ビジネス」の開発にも取り組む「新雑誌研究部」を立ち上げるとし、既存の女性誌4 誌については、「デジタルコンテンツ開発」「通販(eコマース)」「商品化ライセンス」「イベントビジネス」「海外版権」「スピンオフ出版企画」等の多面的展開を拡充させていくという。
広告中心で稼ぐのではなく、雑誌の「ブランド力」を強化・活用してお金が稼げるウイングを広げたいというわけだ。