「円安」値上げの春がやってきた 電気・ガス、小麦、食用油にブランド品…

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「シーチキン」は内容量減らして「実質値上げ」

   はごろもフーズは、急激な円安と原料の「びんながまぐろ」や「きはだまぐろ」「かつお」の価格が漁獲規制の強化の影響で高騰。また輸入頼みの食油の価格上昇で、「シーチキン」ブランドの16品目を5月1日の出荷分から2.2%~6.1%値上げする。

   さらに6月出荷分からは、「シーチキンLフレーク」と「シーチキンマイルド」の内容量を80グラムから70グラムに減らして販売する。実質的な値上げだが、2品だけ価格を改定せずに容量量を変更にしたことに、同社は「値ごろ感を維持したかった」と説明。値上げによる売り上げ減を最小限にとどめようと腐心した。

   海外の宝飾ブランドも相次ぎ値上げ。英国の宝飾販売大手「デビアスダイヤモンドジュエラーズ」は3月22日、ほとんどの商品を平均8%前後値上げした。米高級宝飾ブランドの「ハリー・ウィンストン」も同日から値上げ。「ヴァン クリーフ& アーペル」は3月25日から平均9%程度引き上げた。ティファニーは4月10日に平均10%前後値上げするという。

   宝飾ブランドは為替レートの変動や、ダイヤモンドや金・銀、プラチナなどの価格変動を反映し、これまでも価格を見直してきたが、今回はアベノミクスによる急速な円安が影響して値上げ幅が大きい。

   ただ半面、足元の「株高」もあって高額品の販売は好調で、値上げ分の影響は少ないとの見方もある。

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