携帯電話事業からの撤退が取りざたされている日本電気(NEC)は2013年3月29日、J-CASTニュースに、「ボリュームの必要な事業なのでパートナーは必要。現在各社と交渉中ではありますが、決まったことは何もありません」とコメントした。「相手があることなので、(発表)時期も未定」という。
NECの携帯電話は苦戦が続き、他社と事業を統合することで販売台数などの規模を拡大する必要があると判断している。交渉先には、中国のレノボ・グループの名前があがっているもよう。
同日付の朝日新聞は、NECが2013年度中にも携帯電話の自社生産を打ち切る方針を固めたと報じたほか、日本経済新聞も中国のレノボ・グループと事業統合の交渉を進めている、と伝えている。
NECの携帯電話の国内シェアは、2000年代前半まで20%前後で1位だった。最近は米アップルの「iPhone」などの海外勢に押され、10年前と比べて半分以下に落ち込んでいる。