ヨルダンサッカー協会「レーザー光線」で逆ギレ 「日本の抗議、敗戦ごまかすため」と主張

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   サッカーワールドカップ(W杯)アジア最終予選で、試合中に日本のプレーヤーが相手のヨルダンサポーターからレーザー光線と見られる妨害行為を受けた。日本側は抗議文を送ったという。

   これに対してヨルダンサッカー協会の幹部は、「レーザー光線の話など何も聞いていない」と話したうえで、日本側の抗議に反発した。

厳しい警備体制を敷き、所持品検査を徹底した

   日本サッカー協会の大仁邦弥会長は2013年3月27日、日本‐ヨルダン戦で川島永嗣選手や遠藤保仁選手がセットプレーの際に、観客席から緑色の光線を当てられた問題について「アジアサッカー連盟(AFC)のマッチコミッショナー経由で抗議文を出してある」と報道陣に明かし、「AFCでこれから判断してもらう」と続けた。

   これにヨルダンサッカー協会が反応した。AFP通信3月28日付の記事によると、同協会副会長のサラー・サブラ氏は日本サッカー協会の抗議を「個人的には驚いた」と述べ、レーザー光線に関して全く耳にしてしなかったと弁解したという。続けて「日本の選手たちは、試合中や試合後に不満を示していなかった」とした。

   本当に「全く知らなかった」のか。川島選手や遠藤選手は「レーザーには気づいていた」と話しており、試合中継でも客席から緑色の光線が放たれている様子が明らかだった。ヨルダンサッカー協会幹部の立場で「何も聞いていない」というのはやや不自然だ。

   副会長はさらに、試合前と試合中には厳しい警備体制を敷き、競技場を訪れた2万人の入場者に所持品検査を徹底したと説明。続けて「日本の友人たちには敬意を払っている」としたうえで、日本側の抗議に対してこう反発した。

「敗戦をごまかすための、意気地のないたくらみに思える」

   日本がレーザー光線のせいにして、ヨルダンに負けた「事実」を隠そうとしている――。副会長はこう言いたいようだ。

   確かにこの試合、ヨルダンは崖っぷちだった。黒星を喫すれば、W杯出場が絶望的になってしまうからだ。とはいえ明らかな妨害が行われながら、サッカー協会幹部が抗議に対して「逆ギレ」する態度はいただけない。

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