地球に隕石接近、我々はどうすればいいか NASA長官の答えは「祈ってください」

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軌道ずらし作戦には時間もお金もかかる

   ではもし事前に察知できていれば、回避の方法はあるのだろうか。たとえば映画「アルマゲドン」(1998年)では、地球に接近した小惑星内部で爆発を起こし、軌道をずらして衝突を回避する、という作戦が描かれた。実際NASAでも、彗星に探査機から弾丸をぶつけ、その影響を調査する実験を行ったことがある。

   問題は時間だ。NASAの担当者は、こうした計画の準備には「10年はかかる」という。探知も含め巨額の費用も必要だが、議会に予算を切り詰められているNASAにはその余裕もない。

   「祈ってください」発言はこうした事情を踏まえた一種の皮肉だが、NASA長官の言葉だけにインパクトは深かったようだ。米国などのツイッターユーザーは、

「隕石から身を守る方法はないのか……」
「PANIC!」
「大丈夫、俺たちにはブルース・ウィリスがいる(※アルマゲドンの主演俳優)」

などと、ジョーク交じりに盛り上がっていた。

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