分限免職もチラつかせる
これに対して、橋下市長は19時半の囲み取材では、記者から
「組合との関係を是正していくという姿勢には変わりない?」
と念を押されると、
「あのねー。不服申し立てをします。ええ、やります」
と一転、対決モードに。過去に組合が選挙期間中に日ビラ配りを行っていたことなどを指摘した上で、怒りをぶちまけた。
「大阪市民が大阪市の組合に、どれほどの怒りを持っていたのか。そういうこと全部を棚に上げて、今回の1件でね、なーんか鬼の首を取ったような形で自分たちが全て正しいんだ、と。『橋下市長とことん謝れ』『とことん襟を正せ』違いますよ!」
「申し訳ないというメッセージも真っ正面から受け止められない組合なら、とことんいきますよ!」
橋下市長は「他の訴訟や手続きにも影響する」と述べており、弁護団がアンケートの件にとどまらず批判を展開したことに反発している模様だ。翌3月26日には、「対立構造にいくなら分限免職の適用についても厳格にやっていく」と、さらに態度を硬化させている。
一連の橋下知事の行動を報じる記事のコメント欄には、
「政治の世界に『キレキャラ』は不要」
「何でも思い通りになると思うなよ橋下」
といった冷ややかな声が目立っている。ただ、橋下市長を批判するコメントでも、
「労働組合を支持するわけではない。公務員の勤務時間内の労働組合活動はどう考えても認められない」
といった条件付きのものが多く、手放しで労組側を支持するという声は非常に少ない。