ビル・ゲイツ「次世代コンドーム」に関心 マイクロな薄さでソフトな肌触り?

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   「次世代コンドーム」を開発したら10万ドル(約940万円)―――米マイクロソフト会長のビル・ゲイツ氏によるこんな呼びかけが、ネットの注目を集めている。

   さまざまなアイデアがやりとりされる一方で、マイクロソフトやウィンドウズに引っ掛けた「ネタ」投稿もかなりあり、中には「(次世代ウィンドウズと鳴り物入りで登場した)ビスタのようになるのでは」「セキュリティホールが見つかって漏れそう」などと不安がる人も出ている。

新たな形状とデザインを求める

   ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団が2013年3月4日に発表したところによると、「快感を保持あるいは高める新素材」「ユーザー・エクスペリエンスの向上につながる新たな形状とデザインのコンドームの開発とテスト」といったいくつかの例が出資の対象としてあげられている。

   創業資金10万ドルに加えて、最高で100万ドル(9400万円)まで出資する可能性もあるという。

   狙いはエイズウイルス(HIV)の感染拡大を食い止めること。コンドームは感染防止のもっとも効果的な手段とされているが、快感が損なわれるといった理由で使いたがらない男性が多く、それが「受け入れがたい代償」をもたらしていると同財団は指摘している。

   新素材を使った新しいコンセプトデザインは、すぐにも試作品の制作・テストが可能という。コンドームは医薬品と異なり、大規模な臨床試験が要求されず、製造能力や宣伝、流通網も整っているためだ。

   アイデアの応募は2013年5月7日まで、ウェブサイト上で受け付けている。

「不正な処理」は「強制終了」?

   ただ、ウィンドウズシリーズを世に送り出してきたゲイツ氏が関わるプロジェクトに、不安を覚えるマイクロソフト(MS)製品の(元)ユーザーは国内外で少なくないようだ。米ワシントン・ポストのあるブロガーは、こう切り出した。

「『ユーザー・エクスペリエンスを向上させる新たな形状とデザインのコンドームの開発・テスト』をビル・ゲイツが後押ししてるときいたら、少し不安になる人もいるよね」

   続けて、こう皮肉る。

「ウィンドウズ・ビスタのことを覚えてる?ゲイツはあれがユーザー・エクスペリエンスを強化させるって考えていたんだ。あの経験をよりにもよって避妊でもう一度なんて誰が得するんだよ。もし次世代コンドームが次世代ウィンドウズみたいなものだったら、最中に『不正な処理を行ったので強制終了されます』ってエラーメッセージが出て中断させられるかもね。で、『エラー報告を送信しますか?』ってきいてくる。死にそうなくらい恥ずかしくて隅っこで身悶えしながら、『ノー』とかむにゃむにゃ言う羽目になるんだ」

「セキュリティホール」から漏れる心配は?

   日本のネットでも同様で、2ちゃんねるでは「でも、例によって穴だらけなんだろ?」「新たなセキュリティホールが見つかって、そこから漏れそう」といった不安の声が上がっている。MSの看板商品・ウィンドウズのアップデートで頻出する言葉「セキュリティホール」(安全性の穴)とひっかけたものだ。「セキュリティホール」とは、コンピュータのOSやソフトウェアにおいて、プログラムの不具合や設計上のミスが原因となって発生する欠陥のことで、放置しておくとウィルスやハッキング被害につながる恐れがある。

   このほか、

「商品名:MicroSkin 」
「Windows condom ver.3 」
「MS Condom Personal 2013 なんか、めっちゃウイルスダダ漏れしそう」
「マイクロ・ソフト」
「ピストンのたんびにウインドウズのエラー音がデンッ!デンッ!って」
「最中にアップデート促されるとか、イヤだなぁ」

などと、会社や製品にからめた「大喜利」も見られた。「パソコンではビル・ゲイツに大変お世話になっていますが、今度の事業ではお世話になる事は無いと思います」という人もいる。

   ただ、「すげーじゃん普通綺麗事ばっかりになってこういう発想が出来る慈善団体ってちょっとないだろ 」と、財団の呼びかけを評価する人もいないわけではない。

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