過去にも海外では「キラ」名乗る殺人犯や回収騒ぎも
自殺に関係したのではないかと疑われている「デスノート」だが、原作では主人公・夜神月(キラ)が犯罪者や悪人を裁くためにノートに名前を次々と書き込むわけで、大きなズレがある。
日本では「人を殺していく話がメインの『デスノート』と、自殺と何の関係があるの?」と疑問の声が上がった。
さらに「デスノート」が全12巻であるにもかかわらず、少女の部屋から「4冊」が見つかったことについて、「4巻じゃまだ序盤じゃん」「影響受けるぐらいハマってたなら全巻持ってるやろ」と強引な結びつけではないかと見る向きもある。
「デスノートで自殺したくなるなら、デスノートが大ヒットした日本でもっとオタクが死んでるわ」とばかばかしいと言う意見が多数だ。
集英社に話を聞くと、「事実関係を把握しておりませんので、回答を差し控えさせていただきます」とのことだった。
しかし、これまでも「デスノート」は海外で人気の高まりと同時に、いくつかの国で物議をかもしてきた。2007年、ベルギーで主人公「キラ」を名乗る殺人犯が現れたり、中国では海賊版が横行し、当局が子どもへの悪影響を考えて取り締まりが行われたりする騒ぎが起きた。
日本では2006年に週刊少年ジャンプの連載が終了した同作だが、2013年3月にもアメリカで中学生が自作の「デスノート」に同級生や教員の名前を書いていたとして停学処分を受ける事件が起きるなど、依然として話題を集めている。