1950年にもソウルは3日で陥落、動画は「ハッタリでも何でもない」
こういった状況を、コリア・レポートの辺真一編集長は、
「ここ2週間ほど、これまでになく風船が膨らんできている状態。どこかでガス抜きしないと、破裂する」
と危惧する。ユーチューブの動画についても、1950年の朝鮮戦争でもソウルが開戦後3日で陥落したことから、
「北朝鮮からすると常道。ハッタリでも何でもない。北朝鮮の言うことは、ばかばかしく見えるが、これまで米軍が戦ってきたリビアやイラクに比べると、(北朝鮮は)それほど弱くない」
と警告している。
辺さんによると、米朝間で唯一残されている対話の可能性は、北朝鮮が核開発とミサイル発射を凍結する代わりに米国との平和協定への道筋をつけること。だが、度重なる核実験の強行でオバマ政権はすでに強硬姿勢で、このシナリオも「まったくゼロではない。首の皮一枚つながっている状態」(辺さん)といった程度の心許ないものだ。