セキュリティーソフト「ウイルスバスター」で知られるトレンドマイクロは2013年3月22日、ツイッター上で「ブラウザクラッシャー(ブラクラ)」の投稿が増えていることを確認したと発表した。
「hxxp://wi(略)rr.in/real.alaertstorm.html」というURLをクリックすると、ブラウザ上で「今度は何度押しても消えませんよw(・∀・)ニヤニヤ」と書かれたメッセージボックスが表示される。このメッセージボックスはOKボタンをクリックするなどしても消えず、ブラウザが使用できなくなる仕組みだ。ブラウザの強制終了や端末の電源オフ、再起動で解決する。iOSやAndroid OSで前回起動時のウェブページを再表示する設定になっている場合は、本体のブラウザ設定機能で「JavaScript」のオフ、または「キャッシュの消去」を行うことで解決できる。
トレンドマイクロによると、このブラクラは12年4月頃からツイッターにたびたび登場していたが、13年3月7日頃から突然広まり、3月19日までに300件以上の投稿が確認できたという。深刻な被害にはつながらない単純な仕組みのものということだが、ソーシャルメディア上で流れてくるURLに安易にアクセスすることを戒める事例、としている。
「ブラクラ」とは、URLをクリックするとブラウザにエラーが起こったり無限に同じ画面が表示され続けたりする迷惑ウェブサイトを指す。