「小セル化」で「パケ詰まり」緩和
電波が通じていても実際には通信しにくくなる「パケ詰まり」という現象にも言及。
「瞬間風速的に(通信速度が)他社を上回ったことに意味はない。ネットワークの基地局には同時に何百人も接続する。1人しか接続していない時の理論値をもって、メディアでも『光ファイバーなみの通信速度がLTEで実現される』という嘘を言っている」
と、通信各社のPR戦略を批判しながら、カバー範囲が狭い基地局を大量に建てる「小セル化」でパケ詰まりを緩和しているとした。割り当てられる周波数帯域は限られているため、出力が大きな基地局よりも「小セル」の方が通信効率が優れているからだ。
現在主流の通信形式「3G」では、ソフトバンクは12年7月から「プラチナバンド」と呼ばれる帯域の運用を開始。当初は13年3月までに基地局を1万6000局建てることを目指していたが、大きく前倒して2万局の建設が予定されている。
利用者数を基地局数で割ると、1局あたりの利用者はドコモが600人、KDDI(au)が350人なのに対して、ソフトバンク150人に過ぎないとして優位性を強調した。