自然に祈りをささげる海外ツアーで盗難問題とは無関係
対馬市市役所は、こうした催しがあることは全く知らされていなかったし、もちろん公園の使用許可申請などはなかった、と打ち明ける。そして、この団体をまとめていたのは旅行代理店だという。この韓国の旅行代理店は毎年2回ほど自然に祈りを捧げる海外ツアーを企画していて、対馬に行くのを決めたのは数か月前だったと説明し、
「仏像の盗難問題とは全く関係がありません」
と言ったという。
市役所の担当者によると、日本国内でこの催しを知った人から、同市に対し「なぜ入国させたのか」などの抗議があったが、
「祈祷師がいても、大部分は一般人だった可能性があります。騒いだ場所も仏像が盗まれた寺とは逆方向の場所。単なる観光ならば、韓国政府に抗議することは難しい」
と頭を抱える。この団体は公園で騒いだ後は島を普通に観光したということだった。