「日本みたいに移民を拒むと、全てが無になる」 シンガポール「建国の父」、人口減少に危機感

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今と同じ政策続けると「おしまいが来る」

   白書の内容が発表されてからリー氏が人口問題について発言するのは、このイベントが初めてで、

「あと20年で人口が半減し、それでも同じ政策を続けるのであれば、さらに人口は半分に。ついには、おしまいが来る」

と、人口減少に対する危機感をあらわにした。また、移民引き受けに消極的な日本を

「国を運営するためには、国民がいなければならないし、若者が経済を動かせるようにして、これらの商品や美味しい料理を買えるようにしなければならない。これをせず、日本みたいに移民を拒むならば、すべてが無になってしまう。こういう事態が来る前に彼らは政策を変えると思う」

と批判。中国の一人っ子政策についても「間違った方向に向かっている」と疑問を呈した。

   大量の移民を受け入れることについては、国民からも「仕事が奪われる」と批判が根強い。この点について、リー氏は「確かな品質管理」を行うと主張。

「彼ら(他ASEAN諸国)は進歩するだろうが、一人あたりの進歩を見れば、(シンガポールとの)差は大きい。我々には移民の品質管理の面で一日の長があり、その結果として優秀なインド人、優秀な中国人、優秀な白人がいる。人口が増えることは、才能(タレント)が増えることだ」

と、優秀な人材を選んで移民として迎えることに自信を見せた。

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