「暴かれたくない秘密があるのでは?」 執行部続投を決めた全柔連に批判相次ぐ

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   新年度の交付金停止と13項目にわたる改善勧告――。五輪代表クラスの女子柔道選手への暴力・パワハラ問題をめぐり、JOCは2013年3月19日、全日本柔道連盟(全柔連)に過去に例のない厳しい処分をダブルで突きつけた。

   処分決定通知書には、JOC理事が「おぞましい」と表現した指導者による不当行為の数々が記されたが、全柔連側はすでに現執行部の全員留任を決定済み。そのことをめぐりネットなどには改めて厳しい批判が寄せられている。

「全柔連は女性が女性として扱われない組織」

   「感情に任せて選手の顔を何度も平手打ち」「選手に対する『ブス』『ブタ』『死ね』などの侮蔑的発言」「棒やヒモ、ムチを振り回し『叩かれないと動けないなら家畜と一緒だ』と発言」「寝技の練習中に選手の口をふさいだり、虫の死骸を近づけたり」

   問題を告発した女子選手15人からの聞き取り調査の結果、JOCが認定した園田隆二・前女子監督や全柔連組織による言動の内容は驚くべきものだった。「選手が練習中の道場の脇で、トレーナーに自分のマッサージをさせていた」といった吉村和郎・前強化委員長の行為についても指弾された。

   告発選手からの聞き取りを担った荒木田裕子・JOC理事は19日の会見の場で、「正直ビックリしたし、聞いているうちにおぞましくなった」「こんなことがまだ起きていたのかと思うと、本当に情けない」と表情を曇らせた。

   同じく理事の一人、松丸喜一郎氏は「ヒアリングによって選手がどれほど我慢してきたのか、なぜ告発に踏み切らざるを得なかったのか、よく理解できた」「全柔連は女性が女性として扱われない組織」と語った。

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