石破幹事長は「原発ゼロ」が日米関係損なうことを指摘
この点、自民党のスタンスは明確だ。石破茂幹事長は、9月19日に東京・有楽町の日本外国特派員協会で行われた総裁選候補者討論会で、
「日米原子力協定から目をそらしていないか。このことを忘れてはならない。我が国が平和的に原子力を利用するということが、どういう意味なのか。日米同盟にとって、どういう意味を持つものなのかということをしっかり認識し、合衆国に説明することが必要であり、国民にも、それを説明しなければならない」
とも述べ、「原発ゼロ」方針が日米同盟を損なうとの見方を示しながら、訪米時の前原氏の対応を間接的に批判した。発言の真意を聞こうと自民党の幹事長室に取材を申し込んだが、幹事長という立場で見解を示すのは困難だとして実現しなかった。