個人投資家の外国為替証拠金(FX)取引が活発化している。東京金融取引所のFX取引「くりっく365」の2013年2月の取引数量は691万3528で前月比2.5%増となった。2か月連続で前月を上回り、12年3月以来11か月ぶりの高水準だった。
急激な円安の進行が一服したことで、相場の動きと逆方向の売買をする「逆張り」を好む個人が取引しやすくなった。
また、FX取引から遠ざかっていた個人も戻ってきた。08~12年半ばにかけての円高局面で含み損を抱え、FX取引から一時的に離れた投資家も多かったが、取引を再開し、塩漬けにしてきた外貨を利益確定や損失を限定的に抑えるために決済する動きが広がっている。
持ち高を整理した一部の投資家は新規の取引にも動いているようだ。