広島県警江田島署は2013年3月14日、加工場で働く中国人の技能実習生・陳双喜容疑者(30)を殺人と殺人未遂の容疑で現行犯逮捕した。
加工場の内外で経営者の川口信行さん(55)を従業員の橋下(はしした)政子さん(68)を殺害したほか、従業員の男女6人(64~72歳)に重軽傷を負わせた疑い。
陳容疑者は、川口さんの頭を作業用スコップで殴打して胸を刃物で刺し、橋下さんもスコップで殴って殺害した。自ら刃物で胸や腹を刺して治療中。県警の調べに「人間関係でトラブルがあった」という主旨の供述をしているという。
報道を総合すると、陳容疑者は数年前に来日し研修を受けた後、12年9月から川口水産で働き始めた。日本語はほとんど話せず、中国人の同僚もいなかったため、孤独感を訴えていたという。