TBS「やらせやねつ造は一切ありません」
しかし、実際の番組では、そうした視点からではなく、「男を騙し楽にお金を稼ぐブランド転売キャバ嬢としての出演となっていた」とした。本番直前になって、TBS側から台本を渡され、事実と異なる内容に驚いたというが、逃げることもできずに悪役を演じた。顔にモザイクをかけるなどを要望したが、無理だったという。
藤井千紘さんはブログで、認識が本当に甘かったと謝罪しながらも、つらくても「やらせ」には立ち向かいたいと明かした。
さらに、藤井さんは、週刊ポストのインタビューにも応じ、番組のせいで婚約破棄までされてしまったと2013年3月11日発売号で明かした。キャバ嬢はあくまで副業だとし、「プレゼントの転売でお金を儲けようとしたことなどありません」としている。そのうえで、TBSに謝罪や損害賠償を求める内容証明を送るなどしたことを明らかにした。
TBSの広報部では、取材に対し、こうコメントした。
「収録に際して、番組が藤井千紘さんの意向を無視した台本を作り、発言を強要した事実はなく、やらせやねつ造は一切ありません。こうした内容については、その事実を裏付ける携帯電話メールのやり取り、収録時のVTR、取材時のメモなどの証拠を有しております」
女社長として紹介しなかったことについては、「夜はキャバ嬢、昼間は社長として出演依頼をしましたが、昼の仕事に影響があるといけないとの理由で社長業についてはカットしてほしいとの要望を受けて放送しませんでした」とした。また、顔にモザイクをかける要望については、「モザイクの要望もありましたが、番組側と藤井さんで話し合いをし、モザイクをかけないということになりました」と言っている。
藤井さんから内容証明を受け取っていることは認めたうえで、「これに関しましては、弊社の顧問弁護士を交えて、お話し合いをさせていただく所存です」としている。